
【2026・2027年成人式(二十歳のつどい)】振袖トレンドをご紹介@埼玉県鴻巣市「着物振袖の樋口屋」
いつもありがとうございます。
埼玉県鴻巣市の着物専門店「樋口屋」四代目社長 樋口寛司です。
今回は2026・2027年(令和8・9年)成人式(二十歳のつどい)向けの振袖トレンドを、色・柄・小物・ヘアスタイルを含めてお伝えします。
ご自身の好みや個性と組み合わせて応用できるよう、押さえておきたいポイントも含めて紹介します。
カラー(地色・配色)のトレンド
振袖選びで最も印象を左右するのが「色」です。
近年は、派手さだけでなく“洗練”“モード感”“肌なじみ”を意識したカラーが人気を集めています。
流行カラー | 特徴・選びどころ | 引き出し方 |
---|---|---|
白・クリーム系 / 淡色 | 清楚で透明感があり、顔まわりを明るく見せやすい。柄を抑え気味にしてコントラストを効かせる例も多い。 | 帯や帯揚げ・帯締め、小物でアクセントカラー(ゴールド・メタリックなど)を使うと引き締まる。 |
くすみカラー / ニュアンスカラー | 彩度を抑えたトーン(くすみピンク、くすみグリーン、くすみブルーなど)が人気。柔らかさと落ち着きを兼ね備える。 | 同系色でまとめるワントーンコーデを意識したり、小物でアクセントを効かせる。 |
深みのある、シックな色調 | 濃紺、ダークグリーン、ダークブラウンなど、モダンで大人っぽい印象を出す選択肢も注目されています。 | 柄を明るめ・華やかめにするか、金彩や刺繍のアクセントを入れて“暗すぎない”ように調整。 |
定番色(赤・緑・紺など) | 王道の赤や緑も根強い人気。赤はお祝いの色、他の色も多様化するコーデが目立つように。 | 赤系であれば柄や配色で“モダンさ”を出したり、ベースの明度を抑え気味にするなど。 |
注意点:トレンドを取り入れることも楽しいですが、「自分に似合うか」「長く着たいか」を第一に考えることが大切です。トレンド色でも顔映りが悪いと後悔します。
柄・文様のトレンド
振袖に施される柄・文様も、ここ数年で変化の兆しがあります。以下は、2025~2026年で注目されている傾向です。
トレンド柄 | 特徴 | コーディネートのコツ |
---|---|---|
大柄・大胆なモチーフ |
花(椿、牡丹、牡丹、桔梗など)や幾何学模様を大きく配置。存在感を出す。 | 無地部分を多めに残すデザインが一歩モダンに見せる。また、柄の方向性(縦使い・斜め使い)を意識する。 |
モダン花柄・アレンジされた花文様 |
古典柄を現代風にアレンジしたもの。線や彩度の抑え、余白を活かしたデザインなど。 | 振袖の地色と柄のコントラストを抑えめにして統一感を持たせると落ち着いた印象に。 |
金彩・刺繍・箔加工 |
帯や柄の一部に金・銀を使った装飾がアクセントとして投入されているものが人気。 | 加飾だけ目立ちすぎないように、地色とのバランスを意識すること。過剰にならないよう注意。 |
シンプル・無地感を活かすデザイン |
柄を最小限に留め、地色の美しさを際立たせる方向。白振袖で柄を抑えたものなど。 | 小物や帯で差し色を使ってアクセントを入れると、シンプルすぎずにまとまる。 |
小物・コーディネートのトレンド
振袖そのものだけでなく、小物使いや組み合わせ方でぐっと印象が変わるのが今どきコーデの面白さです。
・ワントーン・ニュアンス統一
振袖・帯・帯揚げ・帯締め・小物類を同系色またはニュアンスを揃えてまとめるコーディネートが人気です。
・洋風素材のミックス
レース、チュール、パール、リボン、シフォンなど“洋”の要素を和装小物に取り入れる演出が見られます。
・差し色・アクセントカラー使い
帯揚げや帯締め、刺繍半襟、小物でアクセントカラーを一点入れる手法。全体を抑えめにした分、アクセントが効いて見える。
・帯のデザイン傾向
軽やかでシンプル~モダンな帯が好まれつつ、金糸・箔部分を活かしたデザイン帯も人気。
・小物の質感・素材感を意識
艶やかな絹感、小物の光沢感、マットな質感を引き算で使うなど、質感の違いを組み合わせて“リズム”を出す演出が増えています。
ヘアスタイル・髪飾りのトレンド
振袖姿全体の印象を決めるのが、ヘアと髪飾りのスタイリングです。
2025~2026年では以下のような傾向が見られます。
トレンド | 内容 | 参考ポイント |
---|---|---|
タイトめ・ウェット質感スタイル |
髪をまとめすぎず、ツヤを残した質感でまとめるスタイルが人気。ナチュラルながらもモード感を演出。 | ヘアオイルやスタイリング剤でコントロールし、清潔感を残すよう仕上げると良いです。 |
和洋ミックスの髪飾り |
水引・金箔・ドライフラワー・レース・リボンの組み合わせ。和の伝統素材に洋風要素を足すアプローチ。 | 振袖のモチーフに合わせて素材を選ぶと統一感が出ます。例えば花柄振袖ならドライフラワー+水引でリンクさせる。 |
360度見映え重視の立体デザイン |
後ろ姿・横顔も美しく見えるよう、ボリューム・立体感のある飾りを使うケースが増加。 | 視点を変えて鏡で確認しながら飾るのがポイント。重さや位置にも気を配る。 |
韓国風・ゆるアレンジの人気拡大 |
シースルーバング、緩めの編み・まとめ髪スタイルなど、ほどよい力の抜け感を入れたスタイルも注目。 | 傾向を取り入れつつ、振袖の写り映えとバランスを意識。 |
トレンドを取り入れる際のポイント(失敗を減らす心得)
トレンドを意識するのは楽しいですが、長く見て後悔しない選び方をするためのコツをいくつか挙げます。
1:顔映り・肌色との相性を第一に優先
トレンド色でも、肌に合わないと顔がくすんで見えることがあります。試着時には自然光でチェックを。
2:トレンド要素は“差し色・アクセント”として取り入れる
地色や柄を控えめにして、小物や帯でトレンド要素を足す方式は汎用性が高く安全。
3:写真映えを意識する
挙式・前撮り・後撮りなど、さまざまな光で映えるかどうかチェック。特に白地・淡色は光の写り込みを確認。
4:早めの予約・選定
人気カラー・柄は早めにレンタル予約が埋まりがち。特にトレンド感のあるデザインは早く確保を。
5:トレンドを意識しすぎず“自分らしさ”も重視
最終的には「その日、どんな雰囲気で記憶に残したいか」が大事。流行と自分の好み・性格の融合を。