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いよいよ成人式目前。知っておきたい振袖マナーと、悪天候時の注意事項

いつもありがとうございます。
樋口屋の四代目社長 樋口寛司です。

今年も残すところあと半月足らず。
今シーズンも、新成人の皆様に最大限のご満足をいただけるよう、樋口屋一同、さまざまな形でお手伝いをさせていただきました。

年明けからは、各市町村の成人式が続々と開催されます。
お嬢様のご準備は、もう万全でしょうか?
どうか今一度、先月のブログやお住まいの自治体のホームページなどをご確認のうえ最終チェックをお願いいたします。

今回は成人式直前の記事になりますので、
実際に着物を着た時のマナーについて、詳しくお知らせしたいと思います。

振袖は、洋服と同じような立ち振る舞いではあっという間に着崩れてしまうもの。
ふとした瞬間に汚れが付着してしまった、なんてケースも良くあります。

美しい着こなしを保つためにも、
ぜひお嬢様と一緒に、以下のポイントをしっかり読んでおいてください。

車に乗る時、降りる時

振袖を着て長距離を歩くのは難しいので、
当日はお車で送迎される親御様も多いかと思います。
その際、乗降の仕方にご注意ください。
いつものように、大股を開いて乗りこむのは絶対にNGです。

乗る時はまず、袖の裾が引っかからないように、体の前で袖を合わせます。
そして乗り口に背中を向けて立ち、裾が乱れないように注意しながら上前も押さえ、お尻からゆっくりと座席に腰を下ろします。
このとき、飾りを施した髪が上部にひっかからないように注意しましょう。
しっかり座れたら、次は両足を揃えて地面から離し、上前をおさえながらくるりと90度ほど回転するように車の中に入ります。

乗っている間は、背もたれにもたれかかるのは避けましょう。
せっかくの帯がつぶれてしまいます。

車を降りる時も乗る時と同様に上前を押さえ、両足を揃えた状態で下ろし、なるべくゆっくり立ち上がりましょう。
上前が開いて、着物がたくし上げられたり足が覗いたりすることは好ましくありません。
大胆には動かず、小さく流れるような動作をイメージするとうまくいきます。

階段を上る時

階段では特に、袖と裾のさばき方に注意しましょう。
上る時には必ず手で着物の端を軽く持って、裾が下に触れないようにしてください。

振袖の長い袖も気になると思います。
おすすめのやり方としては、袖を左右どちらかの方にまとめて一緒に持ち、
袖を持っていない方の手で裾を上げるのが良いと思います。

正面から階段に向き合うと、やや上りづらさを感じるかもしれません。
気持ち体を斜めにして上るようにすると、足運びがスムーズになります。

転倒などにつながることもありますので、適度なエスコートも大切です。
もしお嬢様が手間取っていらしたら、積極的に手を貸して差し上げてください。

椅子に座る時

椅子に座る時は後ろの帯がつぶれないように、
浅めに腰掛けることを心がけましょう。
背もたれにはもたれかからず、こぶし1つ分くらいの隙間を開けます。
座っている姿も美しく見えるように、ピンと背筋を張りましょう。

とはいえ、長時間にわたって良い姿勢を保ち続けるは疲れます。
そんな時は、背中と椅子の隙間にバックを置いておくのがおすすめです。
体を預ける箇所があると、何もないより格段に楽に座ることができますよ。

なお、椅子に座る時も袖や裾が床につかないように、気を付けましょう。
袖はまとめて膝の上に。足はまっすぐ揃えます。

トイレに行く時

お客様からのご質問の多いマナーですが、
コツさえ掴んでしまえば、決して難しいものではありません!
さっそく順番にお伝えしましょう。

まず、両方の袖を合わせて帯締めに挟みこみ、床につかないようにします。
次に、振袖、長襦袢、肌着の順で裾をめくり上げ、
それらを全てまとめて帯揚げの上から帯に挟んでください。

この、振袖を帯に挟む時に使えるグッズが、和装用クリップです。
樋口屋でも販売させていただいておりますが、これを使うと、着物をしっかり挟んでずり落ちてこなくなり、非常に便利です。
和装クリップがご家庭にない場合は、洗濯バサミでも代用できますが、
その場合はなるべく挟む力が強いものを選んでくださいね。
備えとして、当日は和装クリップか洗濯バサミを必ず持参しましょう。

トイレが済んで裾や袖を戻したら、会場に戻る前に鏡で立ち姿を確認してください。
おはしょりを整えるなど、乱れた箇所を軽く直し、着崩れを防ぎましょう。

いかがですか?
やはり少々コツが要りますので、前撮りや衣装合わせの際などに機会があれば、
あらかじめ練習しておくとよいかもしれませんね。

食事や乾杯をする時

成人式ではお祝いの宴席がつきものですが、
乾杯やお食事の際にも、振袖ならではの作法があります。

どちらの場合も、気をつけたいのは「袖」について。
とても長いのでさばき方が難しく、ふとした時に食事が袖についてしまうなんてことが起こりやすい。
また、腕を大きく上げ、腕が露出して長襦袢が見えてしまうのは美しくありません。

乾杯やテーブルのものを取る時は、必ず反対側の手で袖口を軽くつまむようにしましょう。
これで袖の自由度に抑えが効き、汚れや肌の露出を防ぐことが出来ますよ。

成人式に雨や雪が降ったら。泥がハネない歩き方。
時節柄、雨や場合によっては雪が降ることも、成人式ではよくありますね。
この時に、気になるのが泥ハネ。
そこで、泥が跳ねない歩き方をご紹介します。

①つま先を内側へ向け、歩幅を小さくして歩く。
内股で歩くことによって、水や泥の跳ね返りが外側へ向きます。
悪天候の日に限らず、振袖を着ている時は内股で歩くことを意識していただきたいのですが、悪天候時は特にこの感覚をもって歩いていただきたいです。

②抜き足、差し足をイメージして歩く。
足を引き上げる時は、上半身全体で足全体を引き抜くようにして、
足を引き上げてから前に出します。
なるべく慎重に、そろり、そろりと足を出すのがポイントです。
これによって、水や泥の跳ね上げをなるべく最小限に抑えることができます。

悪天候時の便利グッズ

とはいえ、歩き方だけではどうにもならない程の、
大雪や大雨に見舞われることもあるかもしれません。
そんな時には、以下に紹介するような便利グッズがおすすめです。

①振袖用レインコート
振袖専用のレインコート商品があります。
長い袖もすっぽりと入り、裾への泥ハネも防いでくれます。
おすすめはビニール製のもの。
振袖の柄が見えるので、たとえ悪天候でも、華やかさを失わずにいられます。

②草履カバー・足袋カバー
手持ちの草履や足袋の上からに取り付ける、着脱が簡単な雨専用のカバーもあります。
当日雨や雪予報が出ていたら、念のためバッグに入れておいてもよいかもしれません。

上記の専用グッズは樋口屋でも取り扱いがありますので
ご用命の場合はお早めにお問合せ下さい。
万が一の悪天候にも備えておくと、当日を晴れやかな気分で迎えられますね。

以上、成人式当日を快適に過ごすためのマナーと悪天候時の過ごし方を
お伝えしてまいりました。
体調と準備をしっかりと整えていただき、万全の状態でお迎えください!

なお、直前でも何かご心配なことなどありましたら、
どうぞお気軽に樋口屋までお問い合わせくださいませ。

 

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